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多様な人材を最適に配置する

苦手な仕事、苦手な人というのは、どうしてもありますよね。向き不向きや相性という、経験的に感じていることは、キャリアをする際には、タイプ論のフレームワークを使って説明することができます。

性格の類型論として、エニアグラムを使っているキャリアコンサルタントは多いかもしれません。職務や職種への適性を見立てる際に、参考になります。

そのエニアグラムをチーム編成や人事異動に活用して成功しているIT企業の人事担当役員のお話を伺えるということで、エニアグラムの第一人者である吉田久夫先生のエニアグラム勉強会に参加してきました。

吉田先生がコンサルティングを始めた当時社員数60人だった会社が、現在は2200人になり1部上場も果たしているそうです。発展は、様々な要因に支えられたものだと思いますが、人事施策を実施するうえでエニアグラムが大きな助けになったというお話しでした。

IT企業といえば、システムのプロである職人の集団であり、どうしても個人(のスキル)に頼る経営にならざるをえない。その時に、エニアグラムのタイプによって、強みや個性を発揮しやすい仕事(役割)やチームにアサインするということで、働きがいや、結果として生産性を高めてきたということです。

私自身、キャリア相談以外には、エニアグラムを実生活でも役立ててきました。人間関係がギクシャクした時に、相手の方のタイプを推測して、こちらからの働きかけ方を変えることによって修復することがしやすいのです。

組織内の多様性やダイバーシティーが経営に有利であると言われ、そもそも人は一人ずつ違うということを頭でわかっているにもかかわらず、自分と同じように考えたり行動したりしないということが怒りを誘います。人に腹を立てる理由で多いのは、相手(特に目下の人間)が自分の指示通りに動かない(動けない)ということではないでしょうか。エニアグラムやMBTI、キャリアアンカーなどの類型を知っていると、自分と相手は違うということを冷静に受け止めることができます。

さまざまな花々が美しい

エニアグラムを活用して成功した企業の存在を知ることができ、人材の多様性をいかにマネジメントするかが、企業発展の成否を分ける要素のひとつであることを再認識しました。

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