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人生の使い方

40代後半になりますと、体力や気力の衰えを嘆く方が増えてくるようです。私自身、体力の衰えに直面しました。還暦まで2年となって、最近は脳力の衰えも実感しています。

体力の衰えを感じてから、時間の有限性を意識し始めました。これからますますできることが減っていくことを考えずにはいられません。いつまで働けるのか、今までと同じ生き方をしていて後悔しないのだろうか。自問していました。

創業経営者の方には、若い頃に死に直面するできごとを経験された方が多いと聞きます。また一般の方でも、死に直面して生き方を変えたというお話はよく耳にします。実際に私の知人は、脳こうそくで倒れたことをきっかけに、猛烈な仕事振りで有名な企業からNPOに転進しました。

強烈な体験をしていなくても、死はひそかに迫ってきています。最期までそのことに気づかないこともあるかもしれません。私の父は62歳で急逝しました。白髪染めとも老眼鏡とも無縁で、本人は長寿の家系だと信じていましたので、突然寿命が尽きてしまい、本人は気づかないままだったことでしょう。

ぴんぴんころりと言いますので、ひとつの幸せなエンディングの形だったかもしれませんが、ほとんどの人は、自分の死に何らかの形で向き合わざるを得ない時期が、いつかは訪れるものと思います。

私は、自分が父の亡くなった年齢まであと数年だと気づいて、改めて自分の寿命を意識しました。そして、先の問いに対して、今までやり過ごしてきた自分の課題にしっかり向き合おうと決意したのです。

最期に人生を振り返って後悔しない生き方をしたいと常々思いつつも、厳格に自分を律しかねてきましたが、いよいよ後はないぞと(笑) これから10年コツコツ励めば、それなりの結果は出せるのではないか、万一、結果がでなくても納得できる人生になるだろうと思います。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、本当に自分のやりたいことだろうか?」というのはスティーブ・ジョブスの問いでした。

私は、「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、自分らしいことだろうか?」と問いたいと思います。やりたいことを選べない状況でも、自分らしく考え行動することはできるでしょう。寿命はわかりませんが、今日一日の生きざまは自分で選ぶことができます。

さて、あなたは既に人生の限界を意識していらっしゃいますか?

人生後半をどのように過ごすご予定ですか?

夕日に向かって飛ぶ


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