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自分の気持ちに鈍感すぎるリスク

人生100年と言われ、65歳での退職後、余生というにはもったいないほどの時間が自分のものとして残されています。計算によれば、それまでに働いてきた時間(10万時間)以上とか。悠悠自適を決め込んでも、時間を持て余しそうですよね。経済的な自由度を確保するために働きたいと思う人も増えているようです。

子ども時代から社会人になるまで、親、先生、上司(会社)など、人からの期待に応えることで生きてきた人であっても、65歳以降も人から請われて仕事を続けられる人はごく一部。ほとんどの人は、どのような仕事に就くか、自分で進路を決めなくてはいけなくなるでしょう。

その時、いくつかのパターンが考えられます。

1.ボランティア活動や地域活動のコミュニティに参加するケース

2.経験を活かして、創業するケース

3.一般の求人に応募するケース

シニア向けの求人は、職種が限られています。3のパターンで、こだわりなく、求人の中に、やっても良いと思える仕事があれば幸運です。一番困るのは、就職するつもりで考えていたけれども、就きたい仕事が見つからず、やむなく創業でもしようかという場合。

創業しようと着々と準備を進めてきた人に比べて、退職間際にあわてて資格を取ってみたり、準備不足のまま退職してしまったり、こんなはずじゃなかったと頭を抱えることになりかねません。一番の問題は、人の期待に応える行動様式が身についてしまい、自分がどうしたいのかわからず、何を選べば良いのか決めることができないことです。

今、自律的なキャリア形成の重要性が強調されていることには、このような背景があるのですね。

仕事は、感情を差し挟まずに淡々と遂行するべし、という考え方にも一理あります。しかし、会社ぐるみの不正や社員が起こす事件は、心を失くして会社の方針に従ってしまったことが原因であると言われます。

仕事が忙しすぎて、自分の気持ちを見失っている方は、キャリアを全うし、退職後も自分らしく働くための最初の一歩として、気持ちを解凍することから始めませんか? 食事をゆっくり味わったり、季節の花や星空に目を向けたり、日常生活の中にささやかな楽しみを感じられるようになったら、大成功です。

食事を味わっていますか?

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