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フランスの学力試験で18歳の若者が問われるのは


未来へ、明るい光

5月19日(金)に、教育ITソリューションEXPOに出かけてきました。教育分野のキャリアコンサルタントではありませんが、若い人たちに社会が何を期待して、どのような施策を打ち出しているのか、知っておくことも必要だろうと考えたからです。目当ては、2つの講演でした。1つは、『高大接続でどう変わる? ~AI時代への教育改革』(文部科学省文部科学大臣補佐官 鈴木寛氏)、もう1つは『ネットの高校「N高」の取り組みについて』(角川ドワンゴ学園理事/カドカワ(株)代表取締役社長 川上量生氏)です。

私にとっては新鮮な話題が多く、どちらも刺激的で面白かったです。

文科省の鈴木さんのお話の中で一番印象に残っているのが、フランスのバカロレアの設問です。「我々は幸せになるために生きているのか(理系)」とか「なぜ自分自身のことを知ろうと努めているのか(社会科学系)」という問いが例として紹介されていました。

日本の大学入試では、採点が難しいので出されることはないだろうと思いました。このような問いに答えようとする若者と、日本のように知識の豊富さを問われる若者では、生き方や価値観が違ってくるでしょう。年齢を重ねたときの人間的な成熟度に大きな開きができているのではないかとショックを受けました。

角川ドワンゴ学園の川上さんのお話で、印象的だったことは、たびたび「各方面からご批判や疑問を投げかけられましたが、私たちは大真面目にやっています」とおっしゃっていたこと。たとえば、インターネットを活用したコミュニティづくりや遠足などの取り組みのことです。

結果としては、生徒からも保護者からも好評で、開校2年目の今年度は、通学コースが開設されました。引きこもりがちだった生徒が、ネット上や実際の場で、様々な体験を積んで自信を付け、通学を希望したのだそうです。

狭い世界に閉じこもって、目先の仕事にかまける日々ですが、時には、目が効く方々の話を聞いて刺激を受けるのもよいですね。同じ仕事をするにも、「そこ」しか見えていないのと、広く見えながら関わっているのとでは、結果の質が違ってくると、常々考えています。

今回は、新しい話題を伺えて、考え方や情報をリフレッシュできたような気がしています。


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