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職務経歴書は企業からのラブレターへの返信

毎度、テレビネタで恐縮です(笑) 金曜日の夜、NHKで「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」という番組が放送されています。最初は、食事のBGMくらいにつけていたのですが、職務経歴書のコンサルティングに通じるところがあることに気づいて、面白くなってきました。

主人公は、手紙の代書を請負う女性(多部未華子さん演じる鳩子)が主人公です。祖母の後を継いで、しぶしぶ始めましたが、やがて代書を依頼する人と手紙を受け取る人の人生に影響を与える仕事であることに気づいていくという物語です。鳩子は、手紙を出す目的、二人の関係、二人の気持ちなどについて、依頼者に質問をしたり、時には縁の場所を訪ねたりして、自分の疑問を解いていきます。

鳩子が、依頼者と受け手、双方の幸せを願って真摯に文章を紡ぎ出そうとする、そのプロセスが、職務経歴書のコンサルティングのプロセスと似ているなあと、主人公に感情移入しながら見ています。

想いが届くか?

職務経歴書を書く目的は、過去の業績をアピールして、最終的には入社する(採用される)ことです。職歴や実績を事実として理解できていれば、職務経歴書へのアドバイスができるかといえば、そうでもないのですね。不思議なもので、過去の仕事への想い、応募企業や職種への想い、人柄や価値観に共感できていないと、その職務経歴書が過不足なく書けているかどうかを判断できません。

発信と受信に時間差がある文書によるコミュニケーションは、発信者からの一方通行になりがちですが、目的を達するためには双方向性を意識できるかどうかがポイントになりますので、企業情報や求人要件の確認も欠かせません。

依頼主の想いを尊重しながら、受け手の状況や気持ちに合わせられるかどうか。そのために、コンサルティングの場で、いろいろな質問をさせていただきます。

企業と個人との関係では、企業の存在を圧倒的に大きく感じてしまい、特に入社を強く希望している場合は、思いのたけを力いっぱい訴えたくなるかもしれません。とはいえ、職務経歴書は、求人というラブコールに対する答えなのですから、まずは企業の想いを受けとめるために一呼吸おいて書き始めると、アピールポイントをはずすことなく、書き上げることができるようです。

#職務経歴書

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