AIへの期待と不安


ロボットと会話する?

子供の頃、ファンタジーとして読んでいたSF小説の中のできごとが、今では実現したり、実現しそうなこととして実感できたりするようになりました。

「アトム ザ・ビギニング」というNHKのアニメ番組では、AIを搭載したロボットA106(エーテンシックス)が、危険を察知して人間を守るというプログラムされた、しかし一見主体的にも見える行動を取ります。5月6日の放送では、犬型ロボットに心を通わせる老人が登場し、ペットを飼っている私は、かなり感情移入しながら見ていました。ロボットの形が、人間や動物に近づくにつれて、ロボットに対して感じる親近感は増しているのではないでしょうか。

ところで、生産性が上がれば、賃金が上がるだろうと考えられます。したがって、労働集約的なサービス産業よりは、機械化が進んでいる製造業やIT業で、生産性も賃金も相対的に高いのではないだろうかと考えられます。

インターネットで情報を検索したところ、不動産など資本集約的な産業で労働生産性が最も高いことがわかりましたが、生産性と賃金の関係について、概ねその傾向があるというレポートもありました。たとえば、平成22年度の内閣府による年次経済財政報告で生産性と賃金との関連について触れられています。

ですから、飲食や医療・介護などのサービス業において、これまで人間にしかできないと思われていた仕事の機械化(ロボット化)がさらに進展すれば、人手不足の解消や重労働からの解放が実現し、産業間の賃金格差は縮まるのではないでしょうか? 

一方で、ロボットやAIが人の仕事を奪うという可能性を指摘する報道も少なからず目にします。高度な知識を持っていることだけを職業的な優位性としている人は、たとえ弁護士であってもAIに取って代わられるというものです。

私も「アトム ザ・ビギニング」を見るまでは、AIの実用化に対して、歓迎するというよりは様子見というスタンスであり、しかし将来、否応なく対応を迫られる状況になるであろうと考えていました。アニメ如きではありますが、「アトム ザ・ビギニング」によって、AIやロボットが生活に入ってくることを前向きに考えられるようになりました。

仕事柄、人の仕事がどう変わっていくかについても大いに関心のあるところですが、前向きなビジョンを描くことで、変化をチャンスにできるよう備えていきたいものですね。