個人も社会も、体力勝負から知恵の勝負へ


先日、コーヒーを飲んでいたら、隣で「若い頃ほど体力がないし」と話しているので、顔を見てみると、どうみても20代の溌剌としたおじょうさん(笑)

衰えを感じるおおよその年代というものはあっても、その感じ方は個人差が大きいのではないかと思えます。ちなみに、私は、体調の変化を感じたのは40代後半、脳力の衰えを意識し始めたのは、56~57歳といったところでしょうか。

ごく簡単に表現すると、同じことをするにも若い頃よりも時間がかかるようになりました。成果を出すまでの時間もそうですが、新しいことを習得したり慣れたりするまでに時間がかかるようになったと思います。若い頃ならたちまちマスターできたはずと思うと、情けない気持ちにもなります。

あるテレビ番組で、ビートたけしさんが、「言葉には自信があったんだけど、言葉が出なくなってきたので、漫才は辞めた。仕事はいつも辞めたいと思っているが、人から求められる限りは続ける。(自分で引退を決めるのではなく)だんだんと求められなくなって自然消滅するという形じゃないかな」と話されていました。

それを聞いて、たけしさんほどの人でも、衰えを感じて自分の能力に見切りをつけるときもあるのだと、妙にほっとしたのと同時に、漫才コンビとしても映画監督としても大きな実績のある たけしさんだから求められ続けるんだよな、と凡庸なわが身を振り返りました。

弱くなった能力は何かで補い、年齢(経験)とともに伸びてきた資質を活かして、仕事を続けていきたいものだと思います。効率やスピードを求める企業に身を置いたり、そのような若者とチームを組んだりするのは難しいかもしれません。

今、企業は人手不足を補うために、シニアにも活躍してもらわなくてはいけないと考え始めています。また、深夜残業の削減や消費者向けのサービスで営業時間を短縮するなど、体力の限界まで働かなくてはいけない状況を見直そうという動きは、人手が確保できないという背景もあり、今後も強まっていくと思われます。

生産性の向上が、体力勝負から知恵の勝負になっていったとき、経験豊富なシニアの活躍の場が広がっていくことを期待したいものですね。


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山川純子(やまかわじゅんこ)

有限会社インタリスト

 

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