仕事は楽しいよ。すげー楽しい。

今回の先達:加藤俊之さん(61歳)

一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)エキスパート

聴き手:山川純子(ライフキャリアアドバイザー/捨てるキャリアコンサルタント)

前編は「45歳。「あとは余生だ」という言葉に隠されていた事情

加藤さん:2012年12月にIBMを早期退職しました。

1年間はゆっくり休むつもりだったんですが、退職後すぐにJICAに問合せして申込み、結果としては2014年から派遣されたというわけです。

Q:周囲からのサポートを得られて、働きやすい環境だったにもかかわらず、仕事を辞めようと思ったのは、なぜですか?

加藤さん:息子が社会人になったら退職したいということは、かなり前から考えていて、上司にもいつでも辞めますからと伝えてあったんだ。結局、仕事のタイミングなどで引き止められて、58歳まで勤めました。

Q:ボランティア活動に参加されたのは、どうしてですか?

加藤さん:(しばらく考えて)具体的なきっかけは思い出せないけど、学生の頃から世の中の役に立ちたいという気持ちがあって、JICAのことは意識していたんだよ。これも今思うと、社会人経験をボランティア活動で活かすことができたので、若い頃すぐにその世界に飛び込まなくて良かったと思っています。

そうは言ってもネパールでは、挫折の連続でね。最初はこちらの言うことが、ネパールの人の心に響かなかったんです。現状を共有するところから始めて、課題に対して先手を打って成果が出せることを理解してもらえるようになってからは、信頼しあって仕事が進められるようになりました。

Q:ネパール政府へ提言するという重要な仕事を達成されて、今後はどのようなご計画をお持ちでしょうか。

加藤さん:実は、次の仕事がもう決まっています。HIDAからネパールに派遣されて、IT企業5社をフォローすることになっています。政府に対して提言した内容を、企業の活動として具体化していく仕事です。

ネパールの企業でIT手法の作り込みと実行が成功すれば、他のオフショア開発を目指している発展途上国にも導入できる可能性もあります。

Q:あちこちで必要とされているのですね。長くご活躍できますようご健康をお祈りしています。今日は貴重なお話をありがとうございました。

<インタビューを終えて>

癌を患っていらっしゃったと知ると、「余生」という言葉が重く感じられました。その後の人生は余生だったかとお訊ねしたところ、「無理をしない働き方」という意味では、やはり余生だったとのこと。

加藤さんは、健康を維持したり趣味を楽しんだりする時間を持ちながら、無理をしない働き方をして、一国の将来に影響を与える大きな仕事を成し遂げられました。仕事の質は、かけた時間の長さではなくて、時間の使い方の質によるのだなぁと、改めて感じ入りました。

「若いころからどんな仕事でも、とにかく仕事は楽しかった」とおっしゃる加藤さん。闘病中でさえも、その姿勢は変わることがなく、癌に打ち勝つ力の源になっていたのかもしれません。

加藤さんのお話を伺って、どのような状況に陥っても、仕事や生活を楽しんでいく気持ちを忘れないようにしたいと思いました。

#早期退職 #JICA #ボランティア #無理をしない働き方

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